2022年度グッドデザイン賞に、はりゅうウッドスタジオで関わらせていただいたプロジェクトが受賞しました。
・健康をテーマにしたまちづくり [Smart Wellness Town PEP MOTOMACHI]
・オフィス [アイワビルド株式会社 双葉事務所]
の二つのプロジェクトです。
関係者の皆様と共に取り組んだ結果であると考えています。
プロジェクトに参加させていただきありがとうございました。
それぞれのプロジェクトの審査講評についてもありがたいコメントをいただきました。
健康をテーマにしたまちづくり [Smart Wellness Town PEP MOTOMACHI]
■審査委員の評価
東日本大震災後、福島を拠点とする設計事務所が新しく開発した縦ログ構法は、大工場で加工されるCLTとは違い、地域により多くのお金を還元する仕組みを掲げ、様々な展開を続けている。今回は郡山市内にコミュニティの核となるこどもの居場所を創出する、診療所と薬局を実現した。また薬局棟は木材仮設住宅を再利用しているが、これも震災直後からは多くの仮説住宅を手がけていたはりゅうウッドスタジオが目標としていたものであり、プロジェクトの有言実行が評価できる。
■審査委員の評価
津波の爪痕が残る地に、力強く建てられた建築である。全てが失われた土地で、街を、人の営みを再び作っていく。その強い意志は、のびやかな屋根形状に存分に現れている。また、屋根の下に展開する家のような安らぎに満ちたオフィス空間は、働く人や訪れた人に大きな安心感と、この地での新しい生活への期待感を醸成するだろう。復興事業という膨大なエネルギーを要する活動は、時に私たちを疲弊させる。その中で、関わる人たちの過ごす環境を重要視し、実際豊かな環境を実現していることを高く評価した。