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もりびとの家

フレキシブルに楽しめる舞台のようなリビング

南会津町で森林コーディネーターとして奔走する施主の家である。
東方向に丘を控えた東西に細長い敷地に建つ、間口6メートル、奥行き18メートルの住まい。
水回り、寝室、使われかたに対応した諸室を回遊動線を確保しながら建物を二分するように配置した。
その結果、家族、来客のための多様な使われ方を想定した、大きな気積をもつ一室空間としてのリビングが南面して現れた。
内壁には杉のパネルログ仕上げとし、フローリングには南会津の広葉樹材、また、カウンター等の造作材などに、地場の木を多用している。一室空間を支える大垂木には、設計に合わせて山から切り出した120×240の杉材を大垂木として使用し、南に2メートルの軒下空間を計画した。
パネルログとサッシを交互に組み合わせたリズミカルな外皮は、季節のうつろいを様々なグラデーションでリビング空間に呼び込む。床下にはAC空調を設え、パッシブに空気が対流するエコロジーな循環地産型の住宅である。

建物概要
用途:住宅
所在地:福島県南会津町
延床面積:150.84(2)
構造:パネルログ構法
設計:はりゅうウッドスタジオ
担当 斉藤光 伊藤実香 滑田崇志
施工:はりゅうコンストラクションマネジメント
竣工年:2021
写真 : 早川記録


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