マドの家

陽光あふれる都市部の木と窓の家

まるで木登りをしているみたいな感覚で、階段を上り下りしたい。施主の要望を叶えたこの家は、都市部にありながら、陽光あふれる明るい木の家となりました。3つのトップライト、道路面の大開口、そして施主の思いの詰まった船舶窓。 様々なマドからの光と影が、日々の生活に動きをもたらしていいます。

建物概要
用途:住宅
延床面積:109.67㎡(2階建)
構造:木造在来軸組工法
施工:芳賀沼製作
設計:はりゅうウッドスタジオ
総工費:

リビングとキッチン、 階段空間は、それぞれ可動間仕切りで仕切ることができる。建具は軽くて丈夫なポリカーボネートの木製吊戸。住まい方に合わせて空間を調節できる。

キッチン。天窓からの光が北側のキッチンに差し込む。

玄関。階段部分には象徴的な丸窓。

子供スペース

階段吹き抜け。東からの採光と、天窓からの採光、和紙を透過する光、様々な質の光が建物内部を明るく照らす。

設計コンセプト
お施主様は50代のご夫婦。3人の子供と5人家族である。長年住み慣れた家の近所に土地を見つけ、家を建てることになった。
家の中心を支える大黒柱は樹齢200年のヒバの木である。初めにその木を夫婦自身で選ぶところから家づくりはスタートした。この大黒柱から木の枝がのびるように、階段が上階へと展開している。
隣地の住宅が密集していることから、採光のために3つのトップライトと、道路側に大開口を設けている。一日を追うごとに様々な方向から光が差し込んでくる。朝は天窓から入る光が白い壁に反射して食卓に差し込む。
船舶窓など、お施主様の思いを随所に生かし、家族の気配が伝わる、優しい光に包まれた住宅となった。
家の完成後、引っ越し時に奥様が、「化学物質過敏症」であることが判明したが、新居のために家具店で揃えた合板の収納家具を撤去すると、体調は少しづつ快方に向かった。無垢材にこだわり、自然素材の家づくりを進めてきたことで、その後は住み続けられている。

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