謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は3月に起きた東日本大震災により、通常の設計業務と並行してはりゅうウッドスタジオでも復興に関する業務を行ってきました。
復興に関する業務としては、日本大学工学部浦部研究室と共同し福島県において避難された方の仮設住宅を設計する業務を中心に行ってきました。また福島県でなく釜石市にも、難波和彦さんと共同で「 KAMAISHIの箱』の建設を行いました。
昨年の仮設住宅に関する活動は、他の活動された方の仮設住宅と併せて「木造仮設住宅群」という本に纏め、昨年末にはりゅうウッドスタジオの製作として出版致しました。写真家の藤塚光政さんによるドキュメンタリーであり、生きられた仮設住宅の瞬間をとらえた写真を中心に構成されています。また今後の復興を考えるために、建築の専門家のからの文章も頂きました。今後の復興の第一歩となる本となることを願っています。
年始となり、今年も仮設住宅、復興計画等の新たな取り組みが必要とされています。私たちもこの課題に取り組んで参ります。
また、昨年は震災後は数日以内にお施主様の安否確認・被害状況の確認を行いましたが、職方の不足や、私たちも方でも人手不足となり、迅速にお施主様への設計作業・対応ができておらず、お待たせしていた方がいらっしゃいました。この点大変申し訳ありませんでした。年始となり、1、2ケ月以内には通常時の業務体制となります。今後は迅速に対応させて頂きます。
本年もはりゅうウッドスタジオをよろしくお願い致します。
皆さまのご健勝をお祈り申し上げ、また復興の再建が一日も早く進むことをお祈り申し上げます。
2012.1.1 はりゅうウッドスタジオ