木造仮設住宅群

はじめに

「木造仮設住宅群」とは、東日本大震災において初めて生まれた一連の木造仮設住宅の群像であり、それぞれの木造仮設住宅がこれからの復興に向けての要素を秘めている。一日も早く、仮住まいを続ける人々を復帰に向けた次の出発点に先導する。それは、建築そのものだけの問題ではない。避難される方の生活形態や就労、住まい方を見つめ分析することで、「木造仮設住宅群」における各人の行動表現は、今後の復興へ向けたプロセスの芯となる可能性を秘めている。それぞれの分野における指導者の助言を受け止めながら、長期化が懸念される福島県の復興に向けて、これまでの災害復興の概念の殻を破るための出発点として3.11以降ひとつの建築活動がはじまった。

木造仮設住宅

再利用

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