新人日記わたなべ⑤『登山:飯豊山』

こんにちは、わたなべです。
このお盆休みは大学のときの友人たちと登山をしてきました。これまでにおよそ1年に1回のペースで登っている集まりなのですが、今年は福島、山形、新潟の3県にまたがる飯豊山に行ってきました。

ルートは川入という登山口から入るコースで、登山口で前泊、飯豊山山頂付近の山小屋にテント泊、下山という流れです。これがなかなかハードなコースで、まず序盤の3時間は林のなかを登り続けます。そこを抜けると岩場が続きます。剣が峰という名前が付くこの場所は、岩が切り立っていてけっこう危なかったです。特に下山の時は下から吹き上げる風と相まって、足がすくんでしまいました。それから、高度が上がって周りの樹木の背が低くなり、直射日光に照らされ、日射病直前の意識がもうろうとした状態で登るところが続いたりと、とにかくとても険しい山でした。

それでも山頂の360度に視界が開けた景色はやはり格別でした。先ほどまで容赦なく照りつけていた太陽も、この景色を良く見せるための演出だったのではないかと思えるくらいです。この体験だけはなにものにもかえがたいです。しかし、そのあと山頂から少しくだったテント場に戻ったタイミングで急にガスがかかり、結局次の日までガスが晴れることはありませんでした。山の変化する天気がもつ特有の、あの景色はまぼろしだったのではないか、という気持ちとともに眠りにつきました。

登山をするたびに思うのですが、上に登っていくにしたがって「日常」から離れていくという感覚をつよく感じます。はじめは歩いた距離や高度がそうさせるのかと思っていました。しかしあるとき、それはインフラがないからだと気がつきました。僕はこれまでインフラに支えられて生活していることを「日常」としてとらえていたのです。今では目に見える震災の傷跡もほとんどなくなり、普通に生活をすることができています。しかし、そんな生活もあっという間に崩れてしまうことを忘れてはいけないし、もしかしたら僕は、そんな「非日常」を忘れないでいるために、毎回つらい思いをして登山を続けているのかもしれません。

さて、来年はどこへ行こうか。

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