木造仮設住宅群 出版のお知らせ!

この度、はりゅうウッドスタジオ制作で、ポット出版より「木造仮設住宅群」という本の出版致しました。

●内容紹介
この本は、仮設住宅という建築だけを扱うものではなく、まして作品として見るためのものでもない。暮らしてきた町を失い、暮らしてきた家を失い、家族や知人と離ればなれになった人たちがともに生活することでつくり出した景色、それが木造仮設住宅群である。
この本は、人間と建築を撮り続けてきたカメラマン・藤塚光政による木造仮設住宅群の記録である。

●目次
まえがき 滑田崇志

1章 希望  木造仮設住宅が描き出す日常
2章 福島の杉  豊かな県産材でまかなう
3章 ログで建てる  マシンカットログ工法と工程
4章 木の空間 1次公募ログハウス仮設住宅
5章 進化した木の空間 2次公募ログハウス仮設住宅
6章 まちをつくる 配置計画とコミュニケーション 日本大学浦部智義氏 文
7章 三春町の木造仮設 地元の力を結集 辺見美津男氏 阿部直人氏 三瓶一壽氏 文
8章 板倉の木造仮設 4寸角材と厚板でつくる杉の家 安藤邦廣氏 文
9章 恵向公園ロハス集会所とグループホーム 自然エネルギーを生かす
10章 南相馬集会所  記憶に刻む、壁画と塔 五十嵐太郎氏文
11章 KAMAISHIの箱 建築家として、新構法の提案 難波和彦氏 文
12章 二地域居住と復興住宅 これからのために 滑田崇志

木造仮設住宅分布図

時系列表
撮影記 藤塚光政
あとがき 芳賀沼 整

●前書きなど
まえがき
滑田崇志(なめだ・たかし/はりゅうウッドスタジオ 代表取締役)
3月11日の夕方、僕たちの行動は、仲間の安全を確かめることと、被害の大きそうな地域から順に施主の安否を確認することから始まった。
事務所のある会津地方も、大きな揺れに見舞われた。繋がりにくい電話をかけ続けて、県内の施主の安否の確認をし、電話先の情報から断片的ではあるが県内の被害が分かってきた。しかし、その日、双葉郡大熊町の役所に道路協議に向かっていた所員と、双葉郡富岡町を訪ねている芳賀沼の安否だけが最後まで確認できなかった。夜中になってやっと電話がつながった。と同時に、富岡町にあった僕たちの設計した新築間もない住宅が流されたことも知った。
次の日、飲料水タンクを持ち郡山方面に向かうと、アスファルトの亀裂や段差のためにまともに走れる道はなく、大津波の報道の影で知らされていない「中通り」の状況も理解することができた。
今回の震災復興については、原発による混乱の状況をみても、過去の事例からだけでは答えのでないものであり、どのようなプログラムを建てようにも時間と労力を要するものだと思われた。そこで第一歩として震災以前から
あった繋がりを頼りに、建築の専門家に協力を願い、「木造仮設住宅群」を考えることとなった。「木造仮設住宅群」とは、東日本大震災において初めて生まれた一連の木造の仮設住宅の群像であり、それぞれの木造仮設住宅が、これからの復興にむけての思想をもっている。一日も早く、避難し、仮住まいを続ける人々を出発点へ先導する。それは、建築そのものだけの問題ではない。避難される方の生活形態や就労、住まい方を見つめ分析することで、「木造仮設住宅群」における各人の行動表現は、今後の復興プロセスの芯となる可能性を秘めている。それぞれの分野の指導者の助言を受け止め、長期化が懸念される福島県の復興に向けて、これまでの災害復興の概念の殻を破るためのプログラムづくりの出発点として出版を決定した。

建築を三つに分けて考えてみる。
一. 考える 二. つくる 三.使う
第一に、今回の災害時に対して、これまでの「考える」という建築家の立場が、目の前に起こった災害への対応に対して、距離があることを感じた。建築家として様々な角度から切り口を見つけ提案を行なっても、効果を上げるに至らないことにもどかしさを覚えた。建築行為を様々な点から見直し、今後の復興活動の起爆剤と成り得るかを考えるために、執筆者各位に文章を依頼している。
第二に、どう「つくる」のか。従来の仮設住宅では、コスト削減と作業手順の簡略化に強く比重がおかれていたが、「木造仮設住宅群」は、住民評価という強い支持から仮設住宅の概念を大きく変えようとしている。一方で仮設住宅の建設現場は、30日という限られた工期の中、一つの敷地に一日数百人の人間が働くという非日常がある。「夢も希望もある住まいつくる」といっても、そうした現場を理解せずには、どれだけ優れたアイディアも実現しにくいものとなる。工法における取り組みのなかで特に象徴的なものとして「KAMAISHIの箱」があり、難波和彦氏の指導の下で新たな仮設建築の試みを行なっている。
第三に、「使う」人々の受け止め方を考える。住民の方の復興の出発点として、「木造仮設住宅群」がどのようなものになっていくのか焦点を当て、その可能性について議論を行ないたい。
これらのテーマについて、本書は藤塚光政氏の写真を中心とした「木造仮設住宅群」のドキュメンタリーである。そこにあった建設から入居後までの一つ一つの瞬間を捉えている。「木造仮設住宅群」の「生きられた」空間を、ご協力くださった各執筆者の文章と共にお伝えしたい。
そして災害を共有する住民の方々、復興に携わる方々に、これからの出発点となる本になることを願っている。

●編集者からの一言
災害時に建てられる仮設住宅(正式には応急仮設住宅)は、通常はプレハブ建築協会によるプレハブとなります。しかし、東日本大震災は、そのプレハブだけではまかないきれないほどの甚大な被害をもたらしました。そこで、仮設住宅づくりの公募がかけられて、施工会社や建築家などが協力し合い、短期間にさまざまなタイプの木造仮設住宅が建てられました。本書は、その中のログハウスによる仮設住宅を中心に、いくつかの木造仮設住宅を紹介しています。
写真家の藤塚光政さんは建設の始まりから完成・入居後も現地に足繁く通い、仮設住宅という建築のみならず、人々とそこでの暮らしを写しとっています。藤塚さんの鋭い視線の中ににじみ出る人間味。その写真が本書の要であり、建築を専門としない方々にも、きっと伝わるものだと思います。
そして、建築界の方々に対しては、この木造仮設に関わった建築家たちがどういう思いで、どのようにつくっていったのか、じっくりと読んでいただけたらと思います。ただ仮の住まいをつくるだけではなかったこれら木造仮設住宅群は、普段のまちづくりや木造の家づくりにも通じることが多々あります。本書がこれからの建築を考える一助となることを強く願っています。
[担当編集者・内田みえ(silent-office)]

木造仮設住宅群
3.11からはじまったある建築の記録
はりゅうウッドスタジオ 制作, 藤塚 光政 写真, 日本大学工学部建築学科浦部研究室 制作協力, 阿部 直人 文, 安藤 邦廣 文, 浦辺 智義 文, 三瓶 一壽 文, 滑田 崇志 文, 難波 和彦 文
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7808-0174-3 C0052
B5判 / 128ページ /並製
[2011年12月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン 橋本祐治、岩松亮太(アキタ・デザイン・カン)

●販売について

まだ本屋さんで並べていただいているか確認はできていませんが、アマゾンやセブンイレブンのインターネットショップからは購入することができます。

アマゾン

紀伊国屋書店

スタジオポット

※本ページについてスタジオポット HPより内容を転載させていただいています。

第2 回 フクシマの復興支援を考える会・ 参加型座談会「福島県木造仮設住宅から復興へ」開催のお知らせ

カテゴリー お知らせ — @ 2011年6月1日

福島県では早期の住宅供給、県産材・県内企業の活用及び被災者の雇用機会の創出を観点とした応急仮設住宅建設事業候補者の公募が行われ、現在数多くの福島県独自の木造仮設住宅が建設されはじめています。

JIA福島地域会の応急木造仮設住宅支援活動は、候補地の立会い、戸数やインフラの検討、業者間の調整等、まった無しの対応が求められ慌しく約1ヶ月の時が過ぎました。まさに「巧遅は拙速に如かず」でありまして、走りながらの作業であります。そのかいあって徐々にではありますが具体的成果が見えてきました。そこで私たちは、これまでの活動の整理と今後の方向を探るべく、5月6日の第1回に続き第2回の「フクシマの復興支援を考える会」を下記により開催し、仮設住宅と新たな復興の意見交換をおこないますのでご案内いたします。

またお越しになられた会場の方にもご意見が頂けるよう参加型座談会の形式としていま
すので、ぜひご参加ください。

日時 2011 年 6 月11 日(土) 13:30~16:30
場所 コラッセふくしま(JR 福島駅西口)5 階 特別会議室
(福島市三河南町1 番20 号)
議題 ・これまでの応急仮設住宅の検証と福島県での公募
・福島県応急仮設住宅の進行状況報告
・配置計画とコミュニティ
・福島県における応急仮設住宅の基本性能
・応急仮設住宅の再利用のデザイン
・福島県における福島県応急仮設住宅の意味

OZONE新築リフォームフェア2011 9人の建築家による公開「建築家コンペ」

カテゴリー お知らせ スタジオブログ — @ 2011年4月28日

「OZONE新築・リフォームフェア2011 TOKYOリノベーション展」の中で建築家による公開コンペが行なわれます。
この「建築家コンペ」は、架空の建て主設定をもとに、書類選考を通過した9人のOZONE登録建築家が、来場者を建主に見たて、プラン提案・プレゼンテーションを競うイベントです。

今回、はりゅうウッドスタジオの芳賀沼整が、一次予選を通過し、この公開コンペに参加することになりました。

私たちの発表の日は

2011年5/15 (日) 11:00〜12:30
会場:3F OZONEプラザ 定員:40名

予約制になりますので下記HPよりお申し込み頂ければと幸いです。

http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_a/detail/1134.html

展示の様子。模型台が一番高くなってしまったのが私たちの作品です。

ぜひよろしくお願いします。

[新建築社HP 東北地方太平洋沖地震 建築関係者のメッセージと取り組み]に寄稿しました。

カテゴリー お知らせ スタジオブログ 雑誌紹介 — @ 2011年3月23日

新建築社のホームページに、芳賀沼が地震についての文(メッセージ)を執筆しました。
主に地震の日の事に関する事です。

建築関係者のメッセージと取り組み 芳賀沼整

他の建築関係者の方も書かれています。

地震と津波の被害を受けた方々に心からのお見舞いを申し上げます。

カテゴリー お知らせ スタジオブログ 未分類 — @ 2011年3月13日

地震と津波の被害を受けた方々に心からのお見舞いを申し上げます。
深い悲しみとともに、被災者の方々とそのご家族のことを思い、祈っています。

また、現在、被災されたお施主様に、地震の被害状況について確認を行っています。
しかし、電話が通じない場合も多いため、確認が進んでいません。
私たちからも今後継続的に確認のご連絡を差し上げますが、
もしこのHPをご覧になった方は、info(アットマーク)haryu.co.jpまでご連絡いただけると幸いです。
まず、応急的な対処について、対応させていただいています。

※協力施工会社である芳賀沼製作とも協力して確認作業を行っています。
芳賀沼製作 info(アットマーク)haganuma.co.jp 0241-64-2221

●はりゅうウッドスタジオへの連絡
現在、はりゅうウッドスタジオへの電子メールは、支障なく確認できる状況です。
はりゅうウッドスタジオ連絡先
メールアドレス info(アットマーク)haryu.co.jp
0241-65-1001

南会津地域では、大きな被害はありませんでした。所員、事務所とも無事です。ご心配おかけしています。

2011年度版 はりゅうウッドスタジオポートフォリオが完成しました。

カテゴリー お知らせ — @ 2011年2月22日

2011年度版 はりゅうウッドスタジオ ポートフォリオが完成しました!!
これまでのはりゅうウッドスタジオの住宅を中心とした作品が掲載されており、はりゅうウッドスタジオの家づくりの雰囲気についてお伝えできるのかなと思っています。(40ページにもわたる力作!! です。)

ご希望の方は、ポートフォリオを無料でお送り致しますので、当HPのお問い合わせ欄にて御申し込み頂くか、下記メールアドレスにてご連絡下さい。
(送付先のお名前、おところ、電話番号をお教え下さい)

info(アットマーク)haryu.co.jp

※これまでの雑誌掲載記事をまとめた、お客様の声もわかる雑誌掲載集もあわせてお送りします。

「古民家等空屋を活用して地域を元気にする」セミナー

カテゴリー お知らせ 空き家活用プロジェクト  — @ 2011年1月12日

ふくしまの家地域活性化推進協議会/福島県耐震化・リフォーム等推進協議会の主催で
第5回耐震化・リフォームセミナー
「古民家等空き家を活用して地域を元気にする」セミナー

が開かれます。
主には、古民家や空家に関して安藤邦廣先生と馬場正尊先生の講演なさるのですが、
今回の天栄村の古民家改修プロジェクトの事業報告として30分ほど、はりゅうウッドスタジオで天栄村の古民家改修について発表する時間を頂きました。

天栄村湯本地区の方々と取り組んできたワークショップ、原風景にもどす古民家の基本計画、また村の中のあらたなたまり場となる風景づくりについてお伝えしたいと考えています。

*****************
第5回耐震化・リフォームセミナー
「古民家等空き家を活用して地域を元気にする」セミナー

●とき
2011年1月26日 
13時20分から16時半まで(はりゅうウッドスタジオの発表は13:30〜14:00)
●ところ
コラッセふくしま
福島県福島市三河南町1番20号(4階多目的ホールA+B)
*****************
ぜひ足を運んで頂ければと思います。

年末年始営業日のご案内

カテゴリー お知らせ — @ 2010年12月30日

年の瀬も押し詰まり、ご多用のことと存じ上げます。
さて、誠に勝手ながら、弊社の年末年始の営業は、下記のとおりとさせていただきます。
皆様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご容赦願います。
今年一年ご愛顧を賜りまして大変感謝申し上げますと伴に、皆様のご多幸をお祈りいたします 。

年内営業   平成22年12月30日 17:00まで
年始営業   平成22年1月6日   9:00より

お客様で、メンテナンス等の緊急時においては、随時ご連絡ください。
info(アットマーク)haryu.co.jp
090-3122-0602 (芳賀沼整直通)

・休業期間中のメール・FAXでのお問い合わせについて
休業期間中に頂きますメールでのお問い合わせについては、1月5日以降に行ってまいります。お時間を頂くことになりますが、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

更新情報

カテゴリー お知らせ — @ 2010年11月21日

作品紹介のコーナーですが、3件ほどアップしました。これから少しずつ復旧して行く予定です。
作品紹介

こおりやまユニバーサルデザインものづくりフェア2010に「土かまくらの家」の模型が出品されます。

カテゴリー お知らせ — @ 2010年11月6日

こおりやまユニバーサルデザインものづくりフェア2010において「土かまくらの家」(はりゅうウッドスタジオ設計)の模型が出品します。
また日本大学工学部ロハスの家3の模型(浦部研究室+はりゅうウッドスタジオによる基本設計)も出品しています。

いずれも日本大学工学部建築計画研究室(浦部研究室)のブースにおいて展示されています。
今回の展示内容については浦部研究室のみなさんが再構成し、展示を進めているところです。

お近くの方はぜひご覧になって下さい。

日時:平成22年11月12日(金)・13日(土)10:00〜17:00
場所:ビックパレット福島

次ページへ »

カテゴリ別記事リスト

月別記事リスト