木造仮設住宅群 ● 福島の杉で建てる

なぜログハウスの仮設住宅が生まれたのか。ログハウスでは、応急仮設住宅としての予算内でできないのではないかと考えていたが、建材を極力用いず、構造・断熱材・内装材・外装材をかねる原初的な建築であるログハウスが応急仮設住宅に向いているのではないかと考えるようになった。

[避難生活での快適性をつくる]

いつ故郷に戻れるのか分からない人のために、住み心地、快適性に関して、定評のあるログハウスを仮設住宅に応用することにした。仮設住宅として基準を満たせば良いという考え方もあるが、住みやすい環境をつくるにはどうしたらよいのかを考えている。

[簡易な施工性]

外壁材・内壁材、構造材、断熱材を兼ねるものであり部材数が少なく、工場生産の部材の多いマシンカットログハウスを使用し、現場での建設を容易にしている。仕上工程の少ないログハウス工事は仮設住宅供給をスピーディに行なうことができ、また、現場指導が付けば未経験者でも組み立てに参加できる事は雇用促進につながる。

[フクシマの杉でつくる]

木材使用は通常の在来軸組工法と比較しても2〜3倍となり、最も木材を多く使用する壁面では、大部分を県産杉で供給する事で、地元林業にも貢献できる。500戸分の木材量は製品で2000m2以上にも上った。そのほとんどが福島県産材であり、仮設住宅にたくさんの福島県産材が供給されるという事実を伝えることで風評被害を払拭したいという思いもあった。

[解体後の再利用]

被災生活が終了した際には、ログの壁面に関してはほぼ100%が、移築が可能である。ログ部材を新たに追加することで、間取り変更した移築にも対応が可能である。

移築した場合はログ材という建物の可能性から、クラインガルデンのラウベとする利用や、2地域居住における別荘、キャンプ場のコテージ等の転用も可能性がある。

ログシェル材を作り出す機械

集会所の木杭打ちの状況 910ピッチで木杭が打たれている

ログ建て方状況

防水テープを貼り、雨水の進入を防ぐ

ログハウスだけのシンプルな空間

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