木造仮設住宅群 ● ログハウス仮設住宅 2次募集

ログハウスの仮設住宅は、ログ材が内装材、外装材、構造材、断熱材を兼ねており、簡易な施工性や、解体移築可能な材料でもあり、仮設住宅に適した工法である。また長期化が予想される避難生活において快適な居住環境を提供できる。

2次募集時においては、ログハウス協会の1次募集の施工現場について界工作舎の難波和彦氏に見て頂き、アドバイスを頂いた。具体的には風除室をログ壁にとり込む等,工法を単純化すること、1室の広い空間を確保することなどである。1次募集時は、ログハウス協会の主導で公募時にプランが作られ、プレハブ協会の標準プランに近いものであった。2次においては難波さんとともに、より一室空間となり、工期を短縮できる空間を目指した。

構造については、特に小屋組において会津の積雪に対応できるよう無落雪を基本として構造設計を行なった。設備についても、応急仮設住宅においては、配線・配管等がすべて表しとなっているが、それらはすべて集約するようにまとめている。

このような取り組みもあり2次募集においては、工期が7〜8日程度短縮されることとなった。

ログハウスは、組み上げた建て方時の構造のシンプルさが最も迫力があり美しい。その構造のシンプルさを出来るだけ仕上げの最後の段階まで残るように設計をおこない、ログハウスの空間性を生かした仮設住宅となった。

2次募集時のログハウスについて、私たちはグットデザイン賞に応募した。商品としての販売としてではなく、震災以降の仮設住宅にくらす人々の生活、建設に係る関係者の実情、公募から施工までのプロセスを多くの人に知ってもらい、起こりうる災害の備えとして、全国の自治体などに参考にしてもらうためであった。福島県の判断として地元業者への公募という形式で始まり、地域に根ざした木材生産業者、加工業者、施工者、設計者、大学が一体となって、公共事業として復興に関わる試みは、大きな成果を残したと考えている。

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