希望ヶ丘プロジェクトオープニングイベント

5/23日 はりゅうウッドスタジオも参加する福島住まい・まちづくりネットワークのオープニングイベントが、郡山市希望ヶ丘でありました。

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私たち「福島住まい・まちづくりネットワーク」は、東日本大震災以降、原発事故等の影響による避難で元のすまいやコミュニティから離れるという、過去例のない福島特有の避難状況に対応して、仮設期から復興期に求められる住環境づくりをテーマにして建築の専門家有志(発起人:難波和彦、鈴木浩、浦部智義、嶋影健一、八木佐千子、芳賀沼整、濱尾博文)により設立された団体です。
特に福島の復興期の住環境については、2011 年に実施された木造仮設住宅の活動で深められた建設業者間のネットワークは今後の復興を加速させる一助になるものと考えています。また、今回のオープニングイベントでは県内の復興に向けた住環境整備を多くの視点から考えて、様々な立場の建築関係者が意見・情報交換するきっかけの場や皆様の今後活動のヒントになればと考えています。
今回会場で、NPO の拠点となる「希望ヶ丘プロジェクト」は、福島で震災以降復興住宅等に求められる木造の解体・移築可能性をテーマに作られた4 つの木造構法(縦ログ構法、在来軸組工法、横ログ構法、 WOODALC 構法)を主体としてつくられた小規模建築群です。4 棟が密集する建ち方は被災地での小規模集落モデルも想定したものとなっております。
福島県内で活躍される皆様の参加をお待ちしております。

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写真は、WOODALC 構法による NASCA棟を設計された八木さんによるレクチャーの様子です。
いよいよ4棟がそろい, NPOとしての活動も本格的にスタートします。

 

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唐櫃美術館と豊島の生活

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7月末、唐櫃美術館の展示に追加する材料・機材と生活のための最小限の道具を積んで豊島に向かった。1週間程度の滞在で展示物を整え、地元の住民に混じって運営に参加するためだ。

車で15時間程の道中と1時間程の船の旅はさも海外に来たかのような道のりだが、気候や風土が違う土地に普段生活する南会津のような親近感が湧いていた。島内にコンビニもなく、アパートなどはないが近所に地元の人も良く買いに来るタコ飯屋の屋台や漁師のたこ焼きが食べれる近所の溜まり場がいくつもあり、人々の距離感が近いからかもしれない。

唐櫃地区は唐櫃港のある「唐櫃浜」と豊島美術館(設計:西沢立衛氏)や島キッチン(設計:安部良氏)などがある「唐櫃岡」に分けられ、唐櫃美術館のある唐櫃浜には73世帯142人が暮らす。住民は主に漁業を生業としいる人が多く、今の時期はタコ、蟹等が水揚げされる。豊島内の生業は漁だけでなく、田畑(オリーブ等も)、果樹(レモン・いちご・みかん等)、酪農も行われて、様々な職種の人が島内のあちこちで繋がりがある日常に豊島での生活の豊さを感じていた。

唐櫃美術館はとても大らかな美術館だ。普段、開館は9時過ぎであったり、昼過ぎであったりと漁や農作業等の合間の時間に開かれる。地元住民が交代で店番をしながら、開いていると近所の人が様子を見にきたり、訪れた旅行者と住民が一緒にお茶を飲みをするようなそんな美術館だ。

唐櫃での滞在中は瀬戸内国際芸術祭の期間内と云うこともあり、様々な人に展示や震災以降の活動を知ってもらいたい気持ちで、8時過ぎから準備を始め、いつでも誰でも見にこれるように心がけた。

朝開けておくと、地元の方が顔を見せてくれる。日中はたくさんの人が訪れるのを気にしてあまり寄らない人が「調子はどう?今日も暑いね!」、夕方も他の美術館が閉まっても少し遅くまであけておくと「今日はたくさん来た?」などと声を掛けてもらいながら立ち話をしたりと、特に朝夕は地元の人のと交流の場にもなる美術館であることを改めて実感しながら過ごしていた。

現在唐櫃美術館での展示は福島での震災以降の活動を伝えるために震災以降福島県で生まれた木造仮設の建設から日常までを追った藤塚光政氏の写真展示「木造仮設住宅群-3.11からはじまったある建築の記録-」と東北大学の五十嵐太郎氏のプロデュースと共に仮設住宅地で生まれた彦坂尚嘉による「FUKUSHIMA ART」である。「FUKUSHIMA ART」はあいちトリエンナーレ2013にも出展されるため、あいちトリエンナーレのPRを行いながらの展示となっている。

震災以降の活動を直に報告される機会も東北から離れる程少なく、訪れる方の中には「木造の仮設住宅があることをはじめて知った」と云うひとも少なくない。書籍『木造仮設住宅群』撮影記なかで藤塚氏の「〜われわれは広範囲で起きた超大震災と大津波を忘れないために、時折、映像を繰り返し、見なければならないということだ。(中略)平穏な日常の日々は、災害と大災害の狭間にすぎない。われわれはその事を覚悟しておかなければならないだろう。」と云うフレーズは震災後2年を経過した今、改めて活動を伝えることの大切さを考えさせられる。

瀬戸内芸術祭にあわせた9月1日までの夏期間、唐櫃美術館は少しずつ変化していく。展示に対する解説やPRチラシなどが少しずつ追加されたり、運営に係る様々な人々によって手が加えられていく。

唐櫃美術館は、日々、島を訪れる様々な人々、島民を大らかに受け入れる「溜まり場」「休憩所」「憩いの場」のような場所であり、人の繋がりを通して常に発信し続ける活きた美術館であるのかもしれない。

(文・写真:早川 真介)

 

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スタジオメモ 仮設住宅 暖房畳の施工

恵向公園のロハス集会所に暖房畳の施工を行いました。
ある団体からの寄付によるもので、日本大学の浦部研究室と共同で行なっています。
畳は、電気を使用して28度くらいまで暖まるということで、衝撃にも強い畳が入っています。

ダイヤロンという畳で、旅館等でもよく使われています。

http://www.diaron-tatami.com/diaron_tatami.html

既存の無垢板フローリングの上に畳を施工しました。

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ログのノッチの出っ張りの部分もうまく施工して下さっています。

福島テレビでの放送 2012年グットデザイン賞 木造仮設住宅群 

Category スタジオブログ 応急仮設住宅 — @ 2012年11月30日

先日木造仮設住宅群について福島テレビのニュースで伝えて頂いた映像です。
少しカットして全国でも伝えて頂きました。

2012年グットデザイン賞 木造仮設住宅群 金賞を受賞しました。

Category スタジオブログ 応急仮設住宅 — @ 2012年11月26日

グットデザイン賞の受賞展が昨日終わりました。来場頂き投票して下さった方本当にありがとうございました。
「木造仮設住宅群」は審査員の方が選ぶ最高の賞である金賞を受賞することができました。
(審査員、来場者の方の投票で決まる大賞は[デザインあ]というNHKの番組となりました)

来場して下さった方に、声をかけて頂いたことは何よりも確かな言葉として励みになりました。
また関係者のみなさまお疲れさまでした。

震災後、建築設計者という枠組みを外して、自分たちに何が出来るかということを日本大学の浦部研究室と考えたことから始まりました。
活動するということを今も考えています。

木造仮設住宅群は避難されている方との対話のない中からスタートした仮設期における一つの取り組みでした。
今年は、仮設住宅地を回りながらヒアリングして行く中で、復興の形を検討しています。


南相馬牛河内仮設住宅団地 イルミネーションの取り付け

Category スタジオブログ 応急仮設住宅 — @ 2012年11月24日

先日、はりゅうウッドスタジオで南相馬牛河内仮設住宅団地にある復活の塔のイルミネーションの取り付けのお手伝いをしてきました。

イルミネーションの取り付けのデザインは、池田剛介さんです。

今回はまだ途中のもので12月1日に点灯式を予定していました。少しだけ写真をアップします。

復活の塔については以下に詳しく掲載されています。

はりゅうウッドスタジオHP 木造仮設住宅群

書籍 3.11復活の塔

10+1 web site 塔と壁画のある集会所について 東北大学五十嵐研究室 村越さん(当時在籍)の記事

KAMAISHIの箱 岩手県釜石市 メンテに伺いました

今日は岩手県釜石市にあるKAMAISHIの箱のメンテにうかがってきました。

KAMAISHIの箱については、東日本震災後に釜石市で建てられた仮設の集会所です。

界工作舍+難波和彦氏 日本大学浦部研究室 株式会社はりゅうウッドスタジオとの共同プロジェクトでした。

こちらは鈴子公園にあるKAMAISHIの箱です。

ブルーシートの部分は足湯があるのですが、この日は休止していました。

多目的に利用できる空間になっています。

こちらは釜石市の青葉公園にあるKAMAISHIの箱です。

現在はインターネットカフェとして使われています。一日に多いときでは40人程の利用者があるということです。釜石の中で無線LANも飛んでいる拠点となる場所です。

KAMAISHIの箱は、じつは横につむログハウスを縦に並べた構造になっています。

パネル化し工期を短縮できるようになっています。

南相馬市牛河内仮設住宅 仮設住宅の脇のあづまや

先日の日曜日、調査とワークショップを兼ねて、南相馬市牛河内仮設住宅を訪問しました。

東北大学の五十嵐研究室が作ったベンチを、仮設住宅の配置のくぼんだ部分にならべて「あづまや」となっている風景です。

夕方ののみ会で伺った際にここで自治会の方がサミットを開いているとのこと。

仮設住宅の公募の際に日本大学浦部研究室と 仮設住宅の道の脇にある人々が集うあづまやの提案をしていました。

実際に独立した建物としては作れませんでしたが、地元の方が作ってくれていました。

2011年4月の福島県応急仮設住宅での写真はこちらです。

グットデザイン賞 ログハウス仮設住宅が大賞候補の15点まで選ばれました

福島県応急仮設住宅2次募集のログハウス仮設住宅が大賞候補の15点まで選ばれました。

http://www.g-mark.org/activity/2012/nominate.html
関係者の皆様お疲れさまでした。

そして11月4日にはプレゼンテーションがあります。

[グッドデザイン・ベスト100 デザイナーズプレゼンテーション]
会 期●2012年11月2日(金)~4日(日)
ログハウス仮設住宅は11月4日 16:45~17:45の間の5分間です。芳賀沼が発表する予定です。

時 間●13時~18時
会 場●東京ミッドタウン・ガレリア B1F アトリウム
テーマ

11月2日(金)「生活を豊かにするデザイン」
日常的なシーンで用いられるデザイン(日用品、家電製品、乗用車など)
11月3日(土)「産業を前進させるデザイン」
産業分野を支えるデザイン(住宅、産業用機器、医療用機器など)
11月4日(日)「社会を変えていくデザイン」
前進的な取り組みのデザイン
(コミュニケーションやまちづくりのプロジェクト、震災復興支援活動など)
※ 1対象あたりのプレゼンテーション持ち時間は5分、
1日に登場するデザイナーは30人以上。
会期中は毎日さまざまなデザイナーのプレゼンテーションに参加できます。

●下記の展覧会でも一般投票が行なわれます。

グッドデザインエキシビション 2012(GOOD DESIGN EXHIBITION 2012)
会 期●11月23日(金/祝) – 11月25日(日) 10時 – 19時 ※ 11月25日(日)は16時まで
会 場●東京ビッグサイト 東展示棟 東4 ホール
入場料●1,000 円(3 日間共通) 中学生以下入場無料
来場者見込数●約45,000 人

ログハウス仮設住宅の解体 −屋根・ログ壁の解体がはじまりました−

先月からはじまった会津若松のログハウス仮設住宅の内部の解体が順調に進行して、先日より屋根などの住戸本体の解体がはじまりました。

解体時、重さのある部材についてはクレーンにより吊り上げての地上まで降ろしを行っていますが、母屋やログ壁については人の手で流れ作業で行うことでつり上げるよりもテンポ良く解体が進んでいく様子がみられました。

移設先のいわき市鹿島町の敷地では今週末に基礎の打設がはじまります。
今後は解体と合わせて建設の様子もリポートしていきたいと思います。

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