核家族の家

地方風土性を備えた現代の雪国住宅

施主の奥様が自宅で経営する小規模なエステサロンのため、水廻りは住宅部と共有する計画とし、仕事場と住宅のゾーニングを分けました。

建物概要
用途:住宅
延床面積:119.45㎡(2階建)
構造:木造在来軸組構法
施工:
設計:はりゅうウッドスタジオ
総工費:

南側外観。屋根はガルバリウム鋼板、透明な部分はポリカーボネート。外壁は焼杉。屋根が透明な部分は、屋外デッキとなり、夜間には室内からの明かりが漏れる。

エントランス。ポリカーボネートの透明な屋根から光が落ちる。コンクリート部分には、軽自動車も停める事ができる。

リビングダイニング。北側玉窓からのやさしい採光がダイニングを照らす。

リビングを望む。

リビングからの眺め。前面道路からの視線を遮断し、空と田園風景を楽しめる高さに窓を設置している。通行する車も気に障らない高さにしている。

北側外観。北側外壁には機能性を優先させて、断熱ガルバリウム鋼板を用いている。

設計コンセプト
敷地は、小さな集落の輪郭部分に位置し、2面を道路に面したと細長い畑である。
施主からの要望は、道路からの視線の制御、プライバシーの確保と、平屋での生活、津軽の気候風土にあった素朴な素材を使用するという、シンプルかつ力強いものだった。
豪雪地帯でみられる急勾配屋根は南に面を向け、北面の屋根投影ラインを外壁とする。部分的に透明の屋根を差し込み、南北に光がこぼれる屋根は、夏のねぷたの季節を待ちわびるように、長い雪国の冬の空を暖かく照らす。夫婦と娘の三人が暮らす小さくも大きな家が、津軽の風景の中にはめ込まれた。
施主の奥様は、自宅でエステサロンを経営している。小規模での経営のため、水廻りは。住宅部と共有する計画とし、仕事場と住宅のゾーニングを分けた。

 

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