まちづくりが生まれる土壌を訪ねて。気仙沼視察日誌。早川編

はりゅうウッドスタジオの早川です。

先日5/30・31にはりゅウッドスタジオの有志の3人で気仙沼視察に行ってきました。

今回の視察は、東日本大震災以降に市民活動やまちづくり活動が活発といわれる気仙沼で、実際にまちづくりを実践する若い人たちがどのように地域と関係を築いているかなどを自分たちの目でみて、今後の活動へのフィードバックが目的です。

気仙沼へ到着してまず今年4月オープンしたばかりの「気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザPURE7」を訪れました。この施設は気仙沼港の内海の防潮堤と施設が一体的なデザインで計画された建物で、シェアオフィス「□ship(スクエアシップ)」、移住・定住支援センター「MINATO」、「ラジオ気仙沼」、「大島汽船株式会社」の機能が入っています。

気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザPURE7外観。中央が防潮堤の門となっており、建物が防潮堤の上に建っているようなデザインとなっていて、外構では防潮堤の圧迫感をなくす工夫がみられます。

防潮堤の上はオープンデッキとなっており、屋外活動や休憩利用が想定されています。

2Fレベルの施設エントランス。ホールなどは市民が気軽に利用できるカウンターや子どもの遊び場スペースなどが開放されています。

大島との連絡船乗り場に面したエントランスホール。

「□ship(スクエアシップ)」は個人や市民活動団体などが登録し利用できるシェアオフィススペース(共有キッチンやソファスペースも完備)で、この日もいくつかの市民団体の方たちがそれぞれの作業や、打ち合わせなどの様子を間近で感じられます。

ここでは、以前NPOの復興シンポジウムで講演いただいた小山弘二さんらが地元気仙沼出身者で設立したコミュニティデザイン会社

「合同会社MOYAI(https://www.facebook.com/moyai.llc/posts/1729324627143694/)」の昆野さんに気仙沼のまちづくりが活発な背景や□シップでの市民団体同士の横のつながり、MOYAIメンバーそれぞれが個人活動などとMOYAIの活動を兼業している働き方のスタイルなどを教えていただきました。

本棚に囲まれた「□ship(スクエアシップ)」スペース。

合同会社MOYAIの昆野さん。MOYAIメンバーの個々の活動(専門分野)や気仙沼のまちづくり事情についてお聞きします。後ろでは別なチームも打ち合わせ中です。

スクエアシップ見学後は、市内の復興状況を見るため港周辺を散策。気仙沼港周辺は防潮堤をはじめとした港湾部分の整備が進み、RC造3〜5階建ての復興公営住宅や復興商店街の再建が進んでいます。三陸の復興状況を目にして、福島の復興とはまた違う形での復興が進行中であると再認識しました。

気仙沼港周辺の復興の様子。右の建設中の建物は「復興商店街」、中央が「復興公営住宅+復興商店街」、左が「復興公営住宅」

「復興公営住宅+復興商店街」にはオープンな中庭空間があり、店舗部分と住居部分はうまく区分されたつくりになっています。

こちらも「復興公営住宅」3〜5F建てのものが多く、多くは1Fレベルに店舗は入るようになっています。

夕方は、気仙沼の八日町商店街で行われている「八日町プレミアムフライデー」へ参加してきました。この企画は、気仙沼市総合計画のワークショップから生まれた「八日町みちくさプロジェクト」のひとつとして、町のスキマや自分たちの特技・仲間を掛け合わせて町に「みちくさ」できるきっかけを生み出す「ことづくり」の活動で、今回は「徳島さぬきうどん」・「ポイトラ(https://motion-gallery.net/projects/poitora

)」さんとのコラボレーションがありました。

このみちくさプロジェクトは「参加者自身が楽しみながら、敷居を低くしてやってみる」という心持ちで、ゆるやかな人同士の広がりを感じる時間でした。

八日町プレミアムフライデーの会場にはカラーコーン屋台(準備中)が設置されていました。

現在東北一周中の「ポイトラ」さんのトラックもたまたま気仙沼に滞在中とのことで、急遽プレミアムフライデー会場でコーヒー・クラフトビールを販売していました。

八日町商店街の中の復興公営住宅のオープンスペースを使ったプレミアムフライデー、地元の方だけでなく、気仙沼滞在中の学生・市民活動団体の若者など様々な人が集まっています。

まちづくりのはじまりは、まず「地元への浸透力を高めること」ということが今回の視察で印象深く残りました。

今後は地域での活動の様子なども少しづつアップしていきたいと思います。

気仙沼市震災遺構・伝承館(http://www.kesennuma-memorial.jp/)外観。3.11の津波で被害を受けた気仙沼向洋高等学校の校舎を震災遺構として保存・展示する施設を帰り道見学しました。

気仙沼市震災遺構・伝承館。内観。津波被害を受けた校舎をそのまま震災遺構として保存・展示する貴重な場所です。

三陸海岸周辺では、地盤嵩上げ工事が完了しつつあり、河川整備などが進んでいる最中でした。

河川・港湾の大部分がコンクリートの風景に変わろうとしています。

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