福島県 応急仮設住宅 コミュニケーションをつくる畑の案

仮設住宅住民の生活をする人達の闘いは、生活をする事では無く、今までに何も考えずに自然にあった普通の感覚がなくなった所にある。毎日放射能を測り続け る福島県の農政に勤める二人の娘さんを持つ知り合いが言った「娘たちは福島県の人同士で結婚すれば良い」とか、郡山で高速道路で覆面パトカーに乗る方の 言った「芝生や外で思い切り遊ばせてやりたい」という言葉が、これまで普通にあったものを失ってしまった事を物語っている事を感じてしまう。
三春やいわきののどかな風景の中に作る仮設住宅は、今まで農業をやり続けてきた人達だけでなくて、これから何年かかってもふるさとに戻る意思の表れだと考えます。(文 芳賀沼整)

応急仮設住宅の敷地において、既存のグラウンド等を使用する場合も多く、グラウンドを掘っての畑づくりは、復元時においても手間のかかるものです。そこで、ログ材の材料で、花壇状に周りを囲んだ畑を提案することにしました。

[共同設計・模型製作 日本大学工学部建築計画研究室(浦部研究室)]

スタジオメモ 「応急仮設住宅」「建築・ライブ・ゲリラ」

「必要から生まれる仮設住宅を考える」
今、従来の仮設住宅に入居希望者の出足が鈍いらしい。このところの数十年間、建築現場の様な仮設住宅のイメージが変わらない。性能的には進化したものが考えられても、コストの壁にぶちあたる。真面目な足し算をするか、量産の生産体制しかコストダウンを考えられないシステムに依存した結果だと思う。

「建築・ライブ・ゲリラ」
建築を瞬発力で考える活動が災害時には必要であり、それらを制御する倫理観と深い経験も欠かせない。難波和彦さんにバトンを渡すお膳立てをしている。箱の家の深さ、無駄のない物質感、ぶれない姿勢。今日夕方に田園調布の打ち合わせが終わり次第に事務所を訪ねます。
今まで仮設が進化しなかった理由は、すぐにやる理由があったからでクォリティを保ちながら流通に勝てなかった。

(文 芳賀沼整)

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